指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

2014-01-01から1年間の記事一覧

一年、ありがとうございました

秋から、高畑宏さんの指先水墨画や、展示会情報をアップさせていただきました。 ご本人の指示をいただかずに書いているので、高畑さんご自身の思いと多少異なっていたかもしれませんが、ブログという手段を使い、多くの方々に高畑さんや指先水墨画を知っても…

第52回 善意色紙等頒布展

富山県善意銀行主催「第52回 善意色紙等頒布展」が12月12日(金)〜14日(日)まで、富山国際会議場で開催されました。 全816作品。内、画家の色紙は240作品。高畑宏さんも2作品、出展されました。 上が「椿にめじろ」下が「雷鳥」です。二つとも余白が効い…

大沢野美術連合会青少年・芸術を育む会

大沢野美術連合会青少年・芸術を育む会が、小中学生の作品展を開催しました。9校140人の作品が出品されています。 会場設営の様子が本日の北日本新聞に掲載されているのですが、左から2番目に高畑さんがいらっしゃいます。

第52回善意色紙頒布展

富山県善意銀行主催の第52回善意色紙頒布展に、高畑さんも作品の出展を予定されています。 期日: 平成26年12月12日(金)~14日(日) 午前9:00~午後5:00 会場: 富山国際会議場 多目的会議場 出展作品とは異なるのですが、先日、来年の干支の未を描いた…

富山市大沢野文化会館 町制40周年記念鳥瞰図

大沢野町鳥瞰図は、平成6年12月に大沢野町(今は合併にて富山市になる)に贈られました。 この絵を描き終わった辺りから、高畑さんは、目の具体が悪くなったそうです。眼科の診断結果は黄斑変性症。治癒を願い、病院を変えたりされたのですが、結局改善する…

富山市大沢野文化会館 大沢野町鳥瞰精密画

大沢野町鳥瞰図の精密度についてご紹介します。 高畑さんは、平日仕事を終えられた後と休日を使ってこの絵を描かれました。作業は1日で10cm平米しか進まなかったそうです。 途中で雑になりそうなものなのですが、端から端まで精密度は変わりません。 一軒一…

富山市大沢野文化会館 大沢野町鳥瞰図

前記事に続き、大沢野町鳥瞰図のお話を。 この作品、制作にかなりの時間を要しました。その間、新しい建物が増えたりすることで街並も変わっていったのですが、その度ごとに現地へ走り、建物の形や屋根の色を見に行かれたそうです。 ご自宅を指差し紹介する…

富山市大沢野文化会館 大沢野町鳥瞰図

富山市大沢野文化会館に、富山市大沢野地区の大きな鳥瞰図が飾ってあります。 こちら、高畑宏さんがアクリル絵の具で描かれたものです。 描かれている大沢野地区ですが、2005年平成の大合併富山市となる前は大沢野町として独立していました。町は1889年(明…

明治35年当時の大沢野再現図

今回、大沢野美術協会会員展、チャリティ展が開催された富山市大沢野文化会館。 こちらに、高畑宏さんの作品が飾ってあります。 まずは、明治35年当時の大沢野再現図。 明治の頃の大沢野。年配のご親族の方からうかがった話を元に描かれたそうです。 神通川…

四季すだれ

四季の花を小さな色紙に描き、すだれにまとめた作品。 春は桜ではなく、かたくりを持ってくるところが、富山県民。 それぞれの季節で、思い入れが強い花を描かれたことがうかがえます。

色紙壁掛

チャリティ展出展作品より色紙壁掛け。 正方形の色紙の場合、構図に気をつけないとなかなか絵になりません。雀の絵では、左下に空間をもつことで、雀が強調されています。 奥の竹を薄くすることで遠近感を出し、一つの世界を創っています。

イラストレーターとして

目の病を患われる前、高畑さんはイラストレーター、デザイナーとしてご活躍されていました。 学校の副読本のイラストなども描いていらっしゃいました。愛らしいタッチは、子供たちに人気がありました。当時は、高畑さんのイラストでなければならない、という…

ミニ額作品

大沢野美術協会 チャリティ展より。 さらりと描いてあるようにみえるのですが、濃淡が気持ちよい作品。「ひょうたん」は、右上と左下でラインを引いて、それぞれを見比べてみられたら、構図の面白さが味わえます。右下に向かって抜けるような感じは、まさに…

大沢野美術協会 人生訓・色紙

大沢野美術協会 チャリティ展より。人生訓と色紙を。 「人生訓」は、高畑さんの生き方そのものが書かれているような作品。目の病で視野が徐々に欠けていったのですが、それは絶望の日々だったろう、と思います。 それでもあきらめず描き続けるには、相当な信…

大沢野美術協会 チャリティ展

11月7日-9日に開催された大沢野美術協会の会員展では、チャリティ展も同時に開催されました。 お買い上げいただいた作品の売上の一部を市社会福祉協議会に寄付するもの。会員展とは異なり、手頃なサイズのものが多いためか、気軽にアートを楽しめます。 高畑…

第32回 大沢野美術協会会員展 古代魚

大沢野美術協会では、会員展とチャリティ展の二つが同時開催されています。 会員展の出展作品「古代魚」 大型魚というとマス、ブリなど粋がいいものを想像しがちなのですが、そんな中で独特な雰囲気を漂わせているのが古代魚。ほとんど動かないのですが、だ…

第32回 大沢野美術協会 会員展 チャリティ展開催

「第32回 大沢野美術協会 会員展 チャリティ展」が開催いたしました。 11月8日(土)の北日本新聞でも採り上げられています。 写真で壁に展示してある作品のうち、左から2・3・4番目が高畑さんの作品です。うまい具合で真まん中に納まりました。 斜めになっ…

第32回 大沢野美術協会 会員展 チャリティ展

高畑宏さんから、「第32回 大沢野美術協会 会員展 チャリティ展」のDMをいただきました。 11月7日(金)8日(土)9日(日) AM9時〜PM5時 11月9日はPM4時迄 富山市大沢野文化会館 1階ロビー 八尾のアート展で刺激を受けられたのか、新しい絵の構想が生まれた…

今後の美術展の予定

八尾のアート展は終わりましたが、この後も高畑宏さんの美術展は続きます。 大沢野美術協会 会員展・チャリティ と き:2014年11月14(金)・15(土)・16(日)日 ところ:大沢野文化会館 12月には、大沢野美術連合会青少年の芸術を育む会の美術展も開催さ…

坂のまちアートinやつお 2014 ありがとうございました

この度は「坂のまちアートinやつお 2014」にお越しいただき、ありがとうございました。 二日目は、胡弓奏者の若林美智子さんにお越しいただき、絵をバックに演奏してくださったそうです。この時は、会場が人で満員になった、とのことでたした。 三日目は、台…

坂のまちアートinやつお 2014 富士と松

「坂のまちアートinやつお 2014 」が終了いたしました。最終日は台風の影響で足元が悪いにも関わらず、多くの方に見に来ていただき、ありがとうございました。 再び実演会より「富士と松」。 高畑宏 指先水墨画 富士と松 - YouTube バランスを見ながら葉を書…

坂のまちアートinやつお 2014 龍を描く

実演会より、龍を描いていらっしゃるところです。 高畑宏 指先水墨画 - YouTube 目の病を患っておられるので、顔を近づけないと上手く描けません。指先で描くスタイルは、病にも関わらず描きたい、という熱意から生まれたものです。

坂のまちアートinやつお 2014

「坂のまちアートinやつお 2014」が始まりました。 今年はエリア端っこの黒瀬邸。多くの方に足を運んでいただきました。 まずは、大木の樹木がお出迎え。 高畑さんが小さく見えます。 黄斑変性症という目の病を患っておられるにもかからず、これだけ大きな作…

坂のまちアートinやつお 2014 明日から始まります

「坂のまちアートinやつお 2014」がいよいよ明日から始まります。 以前、高畑さんは弟子はとらない、と話しておられました。目の病を患っておられるので的確な指導ができないからでしょう。そんな高畑さんですが、同じく目の病を患っておられる川渕大成さん…

「坂のまちアートinやつお 2014」まであと二日

「坂のまちアートinやつお 2011」より 毎年行っている実演コーナー。今年も予定しておられます。 以前、富山県民会舘で個展を開かれた際、若い青年が親御さんに連れられて見えられました。その青年も目の病を患っておられたのですが、高畑さんの絵をご覧にな…

思う存分展示

八尾の町屋。 街全体がアートです。 さて、2011年の会場の「杉風荘」。畳2部屋、フローリング1部屋と計3部屋借りることができました。 比較的大きい作品を集めてフローリングの部屋に展示いたしました。 飾ってある花と比較すると、絵の大きさをつかんでもら…

坂のまちアートinやつお 2014 出展作品

「坂のまちアートinやつお」では、大きなサイズの作品を出展しているのですが、今年は大木の根元を描かれました。 紙を広げなければならないので、大きなスペースを借りて描いていらっしゃいます。 目の病を患っておられるので、もちろん指先で。枯れ葉も絵…

筆文字

アート展では、指を使った絵文字作品も披露されました。 指で書かれたのに、筆で書かれたような味のある線となっています。指先、指の腹など、使い分けていらっしゃるようです。

世の中そんなに甘くないぜ

八尾は坂のまち。駐車場で車を停めて、ぐいぐい坂を登ったところで、坂のまちアートが開催されます。 今日は、色紙「 世の中そんなに甘くないぜ」より。 ハイライトを効果的にとることで、干からびた感じを表現されています。トウガラシの間隔が心地よいリズ…

渓流の絵

毎年、アート展に向けて、大きな作品に挑戦されるのですが、2011年は小さな滝と、川のうねりを描かれました。 画面左側、崖から水がしたたるところは、瞬間を捕え表現されています。 目の病のため、絵全体をぼんやりとしか見られないのに、ここまで描くこと…