坂のまちアートinやつお 2016 始まりました!
坂のまちアートinやつお 2016が始まりました。
秋の天気は変わりやすく金曜は抜けるような青空だったのですが、初日は午前中土砂降り。午後は少し晴れ間が見えたのですが、突然強い雨が降る一日でした。
こうなると街歩きは辛い。坂を歩く人影もまばらとなりました。
個展では常に実演をメインにされていたのですが、今回はいらしてくださった方との対話を楽しみたい、との意向で、あえて展示のみといたしました。
同じ病を患っておられる方とじっくりお話したい、特に前回の個展の感想を新聞に投稿してくださった方にお礼の言葉を言いたい、とおっしゃっておられました。
今日は天候が悪く残念な一日だったなぁ〜、と思った夕方、若林美智子さんがゲリラライブにいらしてくださいました。
今回は、バンドネオンの大國徹さんに加え、Chikoさん、若林美智子さんのご子息さん、弟子の若林和歩(よしほ)さんの5人編成。
まずは、おわら。ご子息さんが踊ってくださいました。
そして、五木の子守唄、アメイジング・グレイスと続きました。
Chikoさんは、今回創作人形を展示されている松本昌子さんのお嬢様とのこと。坂のまちアートinやつおの期間中、お母さんの展示場でもライブをされるそうです。
胡弓の音色とパワフルなChikoさんの歌が会場内に響き渡りました。バンドネオンがMAXの音を出すと、負けじとChikoさんもパワフルに歌う。幸せな空気に包まれました。
初日を終えた高畑さんと川渕大成さん。そして右にあるのが新作の龍です。
残りの会期中こそ晴れてほしい、と強く願っておられました。
坂のまちアートinやつお
10月8日(土)-10日(祝) AM10:00-PM5:00
坂のまちアートinやつお 2016 いよいよ明日から
「坂のまちアートinやつお 2016」がいよいよ明日から始まります。
昨年は20回ということで、記念本が刊行されたのですが、アーティストからのメッセージとして高畑宏さんも寄稿されています。
高畑さんは、坂のまちアートが産声を上げた20年前、黄斑変性症という目の難病を患いました。失明する、と言われていたのに、10年経って進行が止まり、失明の危機を脱したそうです。
これを機に絵を描き始めたのですが、筆の感覚がつかめなかったことより、指で描く決心をされたそうです。
そして県民会館での個展を終えた頃、「坂のまちアートinやつお」の存在を知り、是非とも参加したい、という気持ちが湧き出たそうです。
16回杉風荘、17回西町の高宗宅、18回の酔芙蓉庵からは川渕大成さんと共同出展という形となりました。
本では、大成さんとの衝撃的な出会いや、共同出展を決めた経緯もかかれています。そこでは、師弟関係を越えた何かを感じてしまいます。
そんな二人に会える三日間。いよいよ明日から始まります。
坂のまちアートinやつお
10月8日(土)-10日(祝) AM10:00-PM5:00
坂のまちアートinやつお 2016 川渕大成さんとの共同出展
「坂のまちアートinやつお 2016」が今週末へと迫りました。
過去3回に続き、今回も川渕大成さんとの共同出展となります。
今年の夏、第101回二科展準入選された川渕さん。この1年の成長を見るのが楽しみです。
昨年につづき、川渕さんの紹介ビデオを流します。
川渕さんの視界をご理解していただくことで、彼の絵に対する思いを感じていただければありがたいです。
坂のまちアートinやつお
10月8日(土)-10日(祝) AM10:00-PM5:00
「坂のまちアートinやつお 2016」高畑宏さんの会場は黒瀬邸
「坂のまちアートinやつお 2016」が来週より始まります。
坂のまちアートinやつおは、八尾の街中に会場が分散されるのですが、高畑さんの会場は2014年と同じ黒瀬邸。
川渕大成さんと共同出展となります。
坂のまちアートinやつお
10月8日(土)-10日(祝) AM10:00-PM5:00
「坂のまちアートinやつお 2016」への作品づくり
大沢野文化会館での個展を終えた高畑宏さん。
今後は「坂のまちアートinやつお 2016」に向けて作品を制作されておられます。
縦150cm×横54cmの紙に龍を描いておられます。もちろん筆は指先です。
坂のまちアートinやつお
10月8日(土)-10日(祝) AM10:00-PM5:00
大沢野文化会館 高畑宏 指先水墨画展 盛況のうちに幕を閉じました
高畑宏さんの指先水墨画展、最終日は達磨を描かれました。
どことなく高畑さんに似てきました。4日間の個展をされたのは今回が初めて。個展に出席されるだけでも大変なのに、毎日実演をこなされました。
この4日間の修行(笑)で、悟りの境地に達したのかもしれません。
昨日描かれたパステル画はこちら
空想を描いたものですが、陰影を墨の濃淡で表現されています。
今回の個展を開催する際、大沢野までわざわざ絵を見にくる人はいないだろう、と美術関係の方をはじめ多くの方からいわれたそうです。ところが連日大賑わい、高畑さんが当初見積もっていた人数をはるかに超える方々がいらっしゃったそうです。
北日本新聞の記事を見て近所の方や学生時代の同級生が多く足を運ばれたようでした。
そんな中、記憶に残る出会いもあった、と高畑さんはおっしゃいます。
黄斑変性症と肺がんを抱えられた女性がご主人さんに連れ添って会場に見えられたそうです。実演で忙しくされていた高畑さんが用を済ませるために立たれた際、ご主人さんがトイレの中まで追いかけてこられ、奥様のお話をされたそうです。
高畑さんと同じ目の障害に加え、同じ病いを患っておられることより、奥様は高畑さんの活動に興味をお持ちだった、とお話されたそうです。
会場に戻ると早速奥様とお会いになり、同じ障害と病いを抱える者同士でいろいろな話をされたそうです。
二科展準入選した川渕大成さんとの出会いも印象に残るものだったが、今回の出会いも忘れられないものになった。記帳のお名前をじっくりながめ、高畑さんはこう語っておられました。
さて、達磨は文字へと移ります。
高畑さんは人差し指で絵、中指で書、と使い分けて描かれるそうです。
文字を書く間、見ている人たちの間にも緊張が走りました。
迷いなくまっすぐに指を下ろされ、完成です。
最終日、残り時間わずかにもかかわらず、新しい作品を描き始められました。
最後のわずかの時間を惜しみ、そして楽しんでおられるかのようでした。
最終日の終わりは、ご協力いただいた方に高畑ファミリーを加え記念写真。
高畑さんは、地元大沢野で個展を開催し自分が絵を描く姿を多くの方に見てほしい、という願いをずっと持っておられました。夢が実現できたこの4日間は、出会いと感動の日々となりました。