指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

訃報

高畑宏さんは、かねてより病気療養中でありましたが、8/13(木)に永眠されました。

 

黄斑変性症という重い目の病の中、それでも描き続けたい、と指先を筆がわりに描き続けられました。

 

故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

 

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2015年坂のまちアートにて

 

 

ありがた家13周年感謝祭で水墨画実演

指先水墨画家 高畑宏さんは、グループホームの感謝祭で実演をされました。

 

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この夏よりグループホームありがた家で週2回、お世話になっておられるのですが、代表の方から、感謝祭で指先水墨画の実演のお誘いがありました。

 

体力が落ちたことで自宅で床に横になることが多く、最近は描く時間もなくなったのですが、一旦紙に向かうと集中されている姿は昔と変わりません。いや、お痩せになられた分、以前にも増して凄みが出た気がします。

 

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会場には今まで指先で描かれた作品が所狭しと並んでいました。

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多くの方が、指先で描いておられる上に黄斑変性症でほとんど見ることができないのに描いておられることに驚いていらっしゃいました。

 

今週は、3日は胆石の手術を受けられるそうです。

 

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実演で描けることの喜びがこちらまで伝わってくるようでした。

 

元気で退院され、再び実演の日が迎えられることを心からお祈り申し上げます。

 

 

黒瀬邸で開催

昨日より「坂のまちアートinやつお 2018」が開催されました。

 

高畑宏さんの会場は、毎度おなじみの黒瀬邸。2年前の2016年にもこちらをお借りしました。

 

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今回も、川渕大成君との共同出展です。

 

高畑さんは、あまり体調が思わしくなく、会場でもかなり辛そうでした。

ただ、ご自身と同じ病を患った方がいらっしゃたら

少しでもその方のお力になりたい、と

横になったりしながらずっといらっしゃいました。

 

 

 

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最近は床で少し休んでは描かれるそうで、制作はなかなか進まないのですが、

逆に、緻密な作品を描いておられます。

 

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目がよく見えないので指で描いている、といったお話をされると

皆さん、決まって驚かれます。

 

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今日は2時から、胡弓奏者 若林美智子さんが特別に演奏してくださいました。

 

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霧雨程度の雨で、お天気に恵まれた一日となりました。

 

坂のまちアートは、明日まで開催しています。

 

坂のまちアートinやつお 2018

今年も「坂のまちアートinやつお」の季節がやってきました。

高畑さんは、今年も出展されます。

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日時:10月6日(土)~8日(月・祝) 10:00~17:00
   最終日は16:00まで

 

最近の高畑さんですが、治療の副作用の影響で体調があまり思わしくありません。

ただ、毎年楽しみにしている「坂のまちアートinやつお」に向けて、作品を制作されていらっしゃいます。

少し描いては横になり、という日々を過ごしておられます。

 

第6回大沢野美術連合会青少年の芸術を育む会による郷土美術作家展

第6回大沢野美術連合会青少年の芸術を育む会による郷土美術作家展が13日より始まりました。

 

高畑さんの作品です。

 

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森に想う

 

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花ゆら

 

今回は、高畑さんのお母様の名古屋帯 刺繍も展示されています。

 

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刺繍の脇には、制作をされているお母様を想い出し描かれた高畑さんの絵も飾られています。

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市民ギャラリー滝にて、6月17日(日)まで。

午前10時〜午後6時(最終日は午後5時)

 

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亡き母の遺作「名古屋帯」

5~6歳頃の記憶を元に刺しゅうをしている姿を描きました。

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高畑キクイ      

大正4年10月2日   享年101歳
15歳から18歳まで、京都で修行を積み富山に戻り地元の呉服店から依頼を受け、昭和26年頃までやっていたようです。

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時期早々 風の盆

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毎年八尾町で9月1日~3日の3日間開催される「おわら風の盆」は全国から多くの人が訪れます。昨年、妻と二人で、前夜祭を見に行き、おわら独自の雰囲気に酔いしれました。
帰り道、真っ暗な中、格子戸から温かい灯が、こぼれている光景を見た瞬間の残像が、頭からはなれずだんだんとイメージが膨らんできて次に描く作品の、イメージが出てこなく、少し早い風の盆となりました。