指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

坂のまちアートinやつお 2015 いよいよ開催

「坂のまちアートinやつお 2015」が今週土曜から開催いたします。

指先水墨画 高畑宏さんは、作品の展示の他、会期の3日間で、大きな作品を指先で描き上げるパフォーマンスをいたします。

紙の大きさは3.6m×1.5m。

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「坂のまちアートinやつお」では、常に大きな作品を展示されていました。

これらは、事前に仕上げたもの。展示中に描き上げるのは今回が初めてです。

 

2011年

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2012年

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2013年

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2014年

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これだけ大きな作品となると、紙でこすれ、指先が痛くなるそうです。

 

さて高畑さんが指先で描くようになったのには理由があります。

 

イラストレーター、デザイナーだった高畑さんは、黄斑変性症という目の病を患われました。

 

目の中心部が見えなくなる病なのですが、絵が好きな高畑さんは、周辺部の見える部分を使って絵を描いておられました。

 

最初は筆を使って描いておられたのですが、病が進行するにつれ、筆と紙との距離感がつかめず、止む終えず、独自の手法、指先を筆に水墨画を描くこととされました。

 

昨日の実演風景の様子です。

 

youtu.be

 

3日間でどんな作品が上がるか、楽しみです。

 

また、同じ会場で川渕大成さんも出展されます。

川渕さんは高校1年3月に、突然目の異変がおこりました。

 

重度弱視(右目0.01 左目0.02)

中心暗転、色覚異常、visual snow(視界砂嵐症候群)

 

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失意の中、富山県民会館で開催された高畑宏個展「指先水墨画展」を家族で訪れ、高畑さんと運命的な出会いを迎えました。

 

元々絵を描くのが好きだった川渕さんは、高畑さんの姿を見て、自分も描くことを決心されたそうです。

 

2013年、2014年に続き、今年は3回目の出展です。

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当日は、10月2日に100歳をむかえられた高畑さんのお母さん、高畑キクイさんが今も続けておられる塗り絵も展示いたします。

 

場所は西新町公民館となります。

端の方になりますが、お越しいただくことを心よりお待ちしております。

 

 

坂のまちアートinやつお 2015

2015年10月10日(土)-12日(月)

AM10:00-PM5:00