指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

高畑宏さんのご紹介

高畑宏さんのご紹介にあたり、2011年4月に富山県民会館で開催された指先水墨画展の際に使われたプロフィールをそのまま掲載いたします。

 

3年の時を経て、少し病状が進み、それに伴い描き方も変わってきたのですが、あえて加筆せずに全文を載せます。

 

f:id:yubitaka:20140915121729j:plain

 

高畑宏/指高(66)プロフィール

 

 

昭和45年に創芸社を設立。

40年間グラフィックデザイナーとして、数多くの作品に取り組む。

 

 

平成4年に大沢野鳥瞰図(現在大沢野町民文化会館に展示)を作成。

しかし、その直後、目の 中心部が見えなくなる難病である黄斑変性にかかり、

絵を描くことをよぎなくされる。

 

ところが、10年が経ち、医師から進行が止まっていると診断され、

あきらめていた絵に ルーペを使って挑戦。

最初はコンテを使って子どもの頃に作品を描き、

平成18年に「ふるさと記憶展」を開催。

平成20年には色、筆を使って 「くらしの記憶展」を開催。

その後、福祉施設や銀行、小学校など10会場で巡回展示をする。

 

 

しかし、視力・視界は低下したままで、色弱、筆がうまく使えない・・・。

それでも 絵を描きたい強い気持ちから指先を使って描くことを決意。

「指先水墨画」として、より巣腹らしい作品を目指し、日夜取り組んでいる。

 

平成21年8にはチューリップテレビ「ゆるゆる世界遺産」の番組で紹介される。

また中国の方から陶磁器ボーンチャイナに私の絵を入れ、

観光絵皿を作りたいと依頼を受け、 平成23年4月に完成。

最近では、指に筆の先をつけ、掛軸(山水)にも挑戦している。