指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

障害と向き合う

平成7年、私の目に突然、異変がおきました。周りの物が歪んで見えるのです 。
検査の結果、医師から黄斑変性と病名を聞かされ、現在の医学では治療すらできない難病で、このまま進行すれば失明すると告げられ、大きな衝撃を受けると共に、生活も一変しました。

その後も辛い日々が続き私生活にも不都合なことが増え、10年経過、久しぶりに検査を受けた結果、医師から進行が止まっていると言われ、失明はしないとのことでしたが、眼球の中央部が見えないというダメージは残りました。

 

諦めていた絵を描こうと決心しましたが、色弱もあり筆の感覚がつかめず、それでも描きたいと言う強い気持ちがあり、そこで自分に合った手法がないか、考え抜いた結果、指で描いてみようと思いました。


しかし 指導者もいなく、まさにゼロからのスタート!
試行錯誤を重ねた結果、人差し指と中指の腹の2本の指で描く手法を身につけました。

 

これからも、障害と向き合い、絵を描き続け、多くの人に感動と希望を届けて行きたいと思っています。

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