指先水墨画 高畑宏

黄斑変性症とつきあいながら指先で描き続ける画家

坂のまちアートinやつお 2015 無事終了いたしました

10月10日から3日間の「坂のまちアートinやつお 2015」、無事終了いたしました。

 

高畑宏さん、川渕大成さんの展示にお越しいただいた方々、

ありがとうございます。

 

さて、この夏45日間の治療入院をされていた高畑宏さん。

 

イベント直前も体調を崩され、ライブイベントが開催できるかどうか、ご本人も心配されていたのですが、3日間描き続けることができました。

 

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奥様の助言に耳を傾ける高畑宏さん。

今回のイベントではご家族、ご親戚、中でも体調が芳しくない画家を支える内助の功によるところが大きかったです。

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ようやく完成。ホッと一息です。

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高畑さんが作品を立ててほしい、とおっしゃられるので残っている方々で引き上げました。

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youtu.be

 

黄斑変性症という目の中心部が見えない病気を患っておられる高畑宏さん。

紙との距離がつかめないため、

筆をあきらめ自らの指を筆に、好きな絵を描き続けました。

 

今回の作品では、事前に鯉のみ準備し、

背景を三日間で仕上げるイベントを決行。

 

目がよく見えないため、紙に這うようにして描く高畑さんを見て、

周りで見ている私達はちゃんとした絵になるのか、

正直なところ、少し不安に思っていました。

 

完成といわれても、作品を寝かせてみている内は

部分にばかり目が行き、絵の良さがよくわかりませんでした。

多分、ライブイベントをご覧になられた方も、

どのような絵になるかわからなかった、と思います。

 

最後に皆で作品を立て、

カメラで撮るため作品を離れて見てみたところ、

全体像をつかむことができ、

一つの物語になっていることがわかりました。

 

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目のハンディを抱えつつ、

これだけ大きな作品を指だけで描かれたことに

改めて驚いています。